海外でネットにつながる方法は主に3つあります。今の料金プランのまま国際ローミングを使う、現地でSIMカードを買う、そしてスマホに旅行用eSIMを入れる方法です。ローミングはいちばん手軽ですが高くつくことがあり、現地SIMは長期滞在ならお得なことが多く、eSIMならカードを差し替えずに出発前にモバイルデータを準備できます。どれを選ぶにしても、公衆Wi-Fiには注意が必要です。スマホを最新の状態に保ち、2段階認証をオンにして、オープンなネットワークでは大切な操作を避けましょう。
旅先でネットにつながることは、これまで以上に重要になっています。地図、チケット、翻訳、予約、そして旅先で出会った人との連絡にスマホを使うからです。このガイドでは、それぞれの方法の違いをわかりやすく説明し、自分のスマホが何に対応しているかの確認方法と、旅行中にアカウントを守るための基本的な習慣を紹介します。
ローミング、現地SIM、eSIMの違いは?
ローミングとは、契約している通信会社が提携先のネットワークを通じて、海外でもいつもの番号と料金プランを使えるようにするしくみです。ローミングが有効になっているかを確認する以外、特に何もする必要はありません。問題は料金です。プランや渡航先によって、海外でのデータ通信が含まれていることもあれば、1日単位や1週間単位のオプションとして売られていることも、1メガバイトごとに高い料金がかかることもあります。出発前に、訪れる国について、契約している通信会社の最新のローミング条件を必ず確認しましょう。
現地SIMは、訪問先の国で通信会社の店舗や売店、場合によっては空港で買う物理的なカードです。通常は現地の電話番号と、現地価格のデータプランが手に入ります。多くの国では、登録のためにパスポートの提示が必要です。デメリットは、スマホがデュアルSIMに対応していない限り、現地SIMを使っている間は自分のSIMを抜いておかなければならないことです。
eSIMは、スマホに内蔵されたデジタルのSIMです。カードを差し込む代わりに、QRコードを読み取るか、アプリからプロファイルをインストールします。旅行用eSIMは、一般に1か国または1地域向けのデータ専用プランです。出発前に購入・インストールしておき、到着したら有効にできることが多く、その間も通話やSMS用に自分の番号を使える状態にしておけます。
あなたの旅に合うのはどれ?
誰にとっても一番という選択肢はありません。滞在期間、使うデータ量、自分の番号がどれだけ大事かによって変わります。一般的な目安をいくつか挙げます。
- 短い旅行で、あまり使わない場合:料金を事前に把握していれば、ローミングがいちばん手間がかからないかもしれません。
- 数日から数週間の場合:旅行用eSIMが便利なことが多く、特に着いた瞬間からデータを使いたい人に向いています。
- 1つの国に長く滞在する場合:現地SIMや現地の通信会社のeSIMのほうがお得になることがあり、現地の番号も手に入ります。配達、予約、現地のアプリを使うときに役立ちます。
- 複数の国を続けて回る場合:地域対応のeSIMや、地域全体をカバーするローミングプランなら、国境を越えるたびに新しいカードを買わずに済みます。
見出しの価格だけでなく、実際の旅程にかかる総額で比べましょう。含まれるデータ量、有効期間、チャージできるかどうか、そしてテザリング(ほかの機器とデータを共有すること)が使えるかを確認してください。
スマホがeSIMに対応しているかを確認するには?
すべてのスマホがeSIMを使えるわけではなく、特定の通信会社にロックされている機種もあります。問題があってもまだ対処しやすい、出発前の自宅にいるうちに次の点を確認しましょう。
- eSIMへの対応。スマホの設定の「モバイル通信」や「モバイルデータ」の項目に「eSIMを追加」のような選択肢があるか探すか、自分の正確な機種についてメーカーの仕様を確認しましょう。同じ機種でも、販売地域によって機能が異なることがあります。
- SIMロック。通信会社経由で購入したスマホは、その会社のSIMしか使えないことがあります。海外のSIMやeSIMを当てにする前に、SIMロックが解除されているかを通信会社に確認しましょう。
- ネットワークとの互換性。eSIMの提供会社は、通常、各国で利用するネットワークを公開しています。自分のスマホがそれらのネットワークで使えるか確認しましょう。
- インストールのタイミング。提供会社の説明をよく読みましょう。インストールした時点で有効期間が始まるプランもあれば、海外で初めて接続したときに始まるプランもあります。
QRコードや有効化の情報は、スクリーンショットや印刷など、オフラインでも見られる形で保存しておきましょう。多くのeSIMは一度しかインストールできないので、もう必要ないと確信できるまでプロファイルは削除しないでください。
銀行などのサービスがログイン用のコードをSMSで送ってくることがあるため、旅行中も自分の番号が重要になることはよくあります。データ通信に旅行用eSIMを使う場合、通常は自分のSIMを通話とSMS用に有効にしたまま、その回線のデータローミングをオフにできます。モバイルデータが旅行用の回線を使い、自分の回線ではデータローミングがオフになるよう、スマホの設定を確認しましょう。また、プランによっては海外で着信を受けるだけでも料金がかかるので、知らない番号に出る前に確認しておきましょう。
旅行中に公衆Wi-Fiを使っても安全?
カフェ、空港、ホテル、ホステルの無料Wi-Fiは便利ですが、誰がネットワークを運営しているのか、ほかに誰が接続しているのかはほとんどわかりません。今ではほとんどのウェブサイトやアプリが通信を暗号化しているのでリスクは減っていますが、オープンなネットワークには今も現実的な危険がいくつかあります。
- 偽のアクセスポイント。カフェや空港の名前など、それらしい名前のネットワークを作り、接続した人が何をしているかを見ようとする人がいます。
- 偽のログインページ。ネットワークによっては、ログインを求めるページが表示されます。ネットにつなぐためだけにメールのパスワードやカード情報を求めるページは、怪しいと考えましょう。
- 共有されたデバイスと設定。オープンなネットワークでは、ファイル共有などの機能がオンになっていると、ほかの利用者から自分のデバイスが見えてしまうことがあります。
ネットワーク名は推測せずにスタッフに正確な名前を確認し、お店から教えてもらうパスワードが必要なネットワークを選びましょう。迷ったときは、大事なことには自分のモバイルデータかスマホのテザリングを使いましょう。
アカウントを守るための簡単な習慣
旅先で安全にネットを使うのに、専門家である必要はありません。いくつかの基本的な習慣が大きな違いを生みます。
- 出発前にアップデートする。スマホのOSとアプリを最新の状態にしましょう。アップデートではセキュリティの問題が修正されることがよくあります。
- 2段階認証をオンにする。メール、銀行、SNSのアカウントで有効にしましょう。可能であれば、SMSだけに頼らず、電波がなくても使える認証アプリを使いましょう。
- オープンなWi-Fiでは大切な操作を避ける。ネットバンキング、支払い、パスワードの変更は、できるだけモバイルデータで行いましょう。
- 自動接続をオフにする。以前に接続したオープンなネットワークにスマホが自動でつながらないようにし、もう使わないネットワークは削除しておきましょう。
- スマホをロックする。画面ロックを設定し、紛失や盗難のときに遠隔でスマホを探したりデータを消去したりする方法を確認しておきましょう。
- 公共の充電スポットに注意する。できるだけ自分の充電器とプラグ、またはモバイルバッテリーを使いましょう。
公衆ネットワークでVPNを使う旅行者もいます。使う場合は信頼できる提供会社を選び、データの扱い方を確認しましょう。自分の通信をその会社に預けることになるからです。
旅先で出会った人と連絡を取り合う
安定した接続があれば、旅先で人と出会うのも簡単になります。mytripdate では、同じ日程で同じ街にいる人を確認し、到着前や滞在中にメッセージを送ることができます。最初のやり取りはすぐに電話番号を教えずにサイト上で行い、プロフィールが認証済みかを確認して、人目のある場所で会う約束をしましょう。出かけるときはデータ通信か知っているネットワークを使える状態にしておけば、待ち合わせ場所を見つけられ、予定が変わっても相手に連絡できます。
よくある質問
旅行用eSIMを使っても、WhatsAppや自分の番号はそのまま使えますか?
たいていは使えます。メッセージアプリはデータ回線ではなくアカウントにひもづいているので、旅行用eSIMのデータ通信でもそのまま動きます。アプリの設定を確認し、SMSでコードを受け取る必要がある場合は自分のSIMを入れたままにしておきましょう。
現地SIMを買うのにパスポートは必要ですか?
多くの国で必要です。SIMカードの登録が義務づけられているためです。ルールは国によって異なり、変わることもあるので、買いに行くときはパスポートを持参しましょう。
ホテルのWi-FiはカフェのWi-Fiより安全ですか?
必ずしもそうではありません。知らない人と共有するネットワークには、どれも同じようなリスクがあります。パスワード付きのネットワークはオープンなものより一歩ましですが、どこでも同じ注意を払いましょう。
まとめ
出発前に、ネットにどうつなぐかを決めておきましょう。ローミングの条件を確認し、スマホがeSIMや海外のSIMに対応しているかを確かめ、実際の旅程での費用を比べます。そのうえで、アップデート、2段階認証、公衆Wi-Fiの慎重な使い方でアカウントを守りましょう。少し準備しておくだけで、スマホの請求額ではなく、旅そのものと出会う人たちに集中できます。