フェティエはトルコのターコイズ海岸にあるのんびりした港町です。松に覆われた山々が穏やかな入り江に迫り、リキアの墓がマリーナを見下ろし、国内でもっとも有名なラグーンまではほんの少しの距離です。
新規登録フェティエはトルコ南西部ムーラ県にあり、島々に守られ高い山々に囲まれた広い湾に面しています。古代にはリキアの都市のひとつテルメッソスで、町の上の断崖に刻まれた墓はいまも町の象徴です。地震、とくに1957年の地震で旧市街の大部分が崩れたため、現在目にする建物の多くは比較的新しく低層で、港の周りに建てられています。町は一年中にぎわい、週に一度の市場や人でいっぱいのチャイガーデンがありますが、同時に地中海でもとりわけ美しい景色への拠点でもあります。オルデニズのラグーン、蝶の谷、サクルケント渓谷、そしてリキアン・ウェイの最初の区間です。通貨はトルコリラです。夏は長く暑く、海は晩春から秋まで温かく、ボートツアーやビーチバー、古いバザールのおかげでほかの旅行者と気軽に話を始められます。
町から南へ約十五キロのオルデニズは、多くの人がこの海岸と聞いて思い浮かべる風景です。ベルジェクズの長い小石のビーチはババダー山の斜面のふもとで外海に面し、その隣のブルーラグーンは、穏やかで浅く、とても澄んだ水をたたえた保護自然公園で、のんびり泳ぐのに最適です。ラグーンへの入場には少額の料金がかかります。夏は早めに訪れ、パラグライダーがビーチに次々と着地する様子を見るため夕方まで過ごしてみてください。
町から車ですぐの丘の斜面に、かつてレヴィッシというギリシャ人の村だったカヤキョイの廃墟が残っています。住民は1923年のギリシャとトルコの住民交換で村を去り、斜面には屋根のない石造りの家々が何百軒と二つの教会が残されました。その間を歩くのは静かで心を揺さぶられる体験です。谷にある家族経営の食堂ではギョズレメや家庭料理を味わえ、標識のある山道を歩けば丘を越えて約二時間でオルデニズに下りられます。
紀元前四世紀に町の上の断崖に刻まれたアミンタスの墓は、小さなイオニア式神殿のような正面をもち、フェティエにあるリキアの岩窟墓のなかでもっとも美しいものです。階段を上った先から眺める屋根並み、港、湾の景色は、とくに夕暮れどきには上る価値があります。下の町なかでは、港の近くにテルメッソスのローマ劇場の遺構があり、ごく普通の通りの真ん中に石棺がたたずんでいます。
高い断崖に囲まれ、小さなビーチに開けた細い谷で、夏に集まる蝶や蛾にちなんで名付けられました。木々の間の小道をたどると、谷の奥の滝にたどり着きます。安全に行くにはオルデニズからのボートがおすすめで、海岸沿いの短く美しい船旅です。上の村から下る急な崖道は危険なので、使わないでください。
町から約一時間のサクルケントは、山の川が削った深く細い峡谷です。入口からは木道が峡谷の中へ続き、その先は高さ数百メートルの岩壁の間を、ときにひざまである冷たい水の中を歩いて進みます。濡れてもよい靴で行きましょう。春先の雪解けの時期は水位が高すぎて入れないことがあるので、夏から初秋がベストシーズンです。川の上に建てられた食堂では、マスやギョズレメが楽しめます。
パスパトゥルは町の中心にある古いバザール地区です。ぶどう棚や日よけの陰になった小さな路地が入り組み、商店、絨毯屋、チャイガーデン、カフェ、バーが並び、歴史あるトルコ式浴場もあります。そのすぐ先には港の遊歩道がマリーナ沿いに延び、木造のグレットがツアーの準備をし、地元の人たちが夕方の散歩を楽しみます。
町の中心にある魚市場は、フェティエでもとくに楽しい習わしです。中央に魚屋の台が並び、その周りを屋外席のある食堂が取り囲んでいます。台で魚や魚介を選ぶと、隣の食堂が少額の料金で調理し、サラダやメゼ、パンと一緒に出してくれます。にぎやかで温かい雰囲気が夜遅くまで続きます。
夜になるとパスパトゥルの路地は町のナイトライフの中心になります。通りにテーブルを出す小さなバー、ライブ音楽、カクテルバー、屋上テラスが軒を連ね、地元の人と旅行者が入り混じります。雰囲気は騒がしいというよりくつろいだ感じで、バーをはしごするのも楽しみのひとつです。
中心部の北にあるチャルシュは、カフェやレストラン、バーが並ぶ遊歩道のある長いビーチです。湾の島々の向こうに太陽が沈み、空がオレンジとピンクに染まる夕日で知られています。夏は港とチャルシュの間を小さな水上タクシーが行き来し、その移動自体が夜のひとときになります。
オルデニズの海沿いには夏の夜遅くまで営業するビーチバーやレストランがあり、海で過ごした一日のあとの夜は穏やかで心地よいものです。その上の丘にあるヒサルニュには、バーやクラブが集まるにぎやかな通りがあり、若い旅行者や友人グループに人気です。シーズン中はドルムシュと呼ばれる乗り合いミニバスが、フェティエ、ヒサルニュ、オルデニズの間を夜遅くまで走っています。
毎週火曜日には、町の運河沿いの一帯を大きな市場が埋め尽くします。果物、野菜、スパイス、チーズ、オリーブ、布製品の屋台が並び、地元の女性たちがその場で焼きたてのギョズレメを作っています。色とりどりで地元らしさにあふれ、暑くなる前の朝に訪れるのがおすすめです。
オルデニズの上に二千メートル近くそびえるババダー山は、世界でも有数のパラグライダーの名所です。経験豊富なパイロットとのタンデム飛行は山の高いところから飛び立ち、ラグーンの上を三十分ほど滑空してからビーチに着地します。経験は必要ありません。認可を受けた会社を選びましょう。地上にいたい人には、眺めのためだけに山を上るロープウェイもあります。
シーズン中は毎朝、木造のボートが港を出て、フェティエ湾の島々や入り江を一日かけて巡ります。澄んだ海で泳げるよう何度も停泊し、昼食はたいてい船上で出され、夕方に戻ってきます。ほかの旅行者と知り合うもっとも簡単な方法のひとつです。
リキアン・ウェイは五百キロ以上におよぶ長距離トレイルで、オルデニズ近くから始まり、海岸沿いにアンタルヤ方面へ続きます。全部を歩く必要はありません。松林や海を見下ろす高台の村々を抜けてファラルヤやカバクへ向かう最初の区間は、すばらしい日帰りハイキングになります。春と秋が最適な季節で、夏はとても早い時間に出発するのがよいでしょう。
トルコ式浴場で過ごす時間は、素朴で本物の楽しみです。パスパトゥルの歴史ある浴場や町のほかのハマムでは、温かい大理石の台の上でくつろいだあと、あかすりと泡のマッサージを受けられます。ハイキングや船の上で過ごした一日のあとの休息にぴったりです。
一日はチーズ、オリーブ、トマト、卵、はちみつ、焼きたてのパンが並ぶたっぷりのトルコ式朝食で始めましょう。日中は鉄板で焼く薄い具入りの生地ギョズレメを試し、夜はメゼや焼き魚をみんなで分け合いましょう。チャイはどこでもふるまわれ、会話を始めるきっかけになります。
五月、六月、九月、十月がベストシーズンです。暖かい日が続き、海は泳ぐのにちょうどよく、混雑も少なめです。七月と八月はとても暑く、気温が三十度を大きく超えることも多く、ビーチやボートツアーは混み合うので、朝と夕方に行動するのがおすすめです。冬は穏やかで雨が多く、ビーチの店の多くは閉まりますが、町はにぎわいを保っています。
ダラマン空港までは車で約四十五分で、便の時刻に合わせたシャトルバスとタクシーがあります。この地域の主な交通手段はドルムシュと呼ばれる乗り合いミニバスで、安くて本数が多く、町とチャルシュ、オルデニズ、ヒサルニュ、カヤキョイ、サクルケントを結んでいます。運賃は運転手に払い、路線上のどこでも降ろしてもらえます。夏は港とチャルシュの間を水上タクシーが走ります。
現地の言葉はトルコ語ですが、ホテルやレストラン、ボート、商店では英語が広く通じ、ドイツ語やロシア語を少し話せる人も多くいます。あいさつの「メルハバ」とお礼の「テシェッキュルレル」は、いつでも喜ばれます。もてなしの心は本物で、店ではよくチャイを一杯すすめられ、人々は好奇心旺盛で親しみやすいです。ボートツアー、パラグライダー、グループハイキング、魚市場、パスパトゥルのバーは、ほかの旅行者と出会う自然な場所です。
フェティエには外国人住民の大きなコミュニティがあり、その多くはチャルシュや周辺の村で暮らすイギリス人です。夏にはあらゆる年代の旅行者でいっぱいになります。若い旅行者はオルデニズやヒサルニュに泊まることが多く、町の中心部、港、パスパトゥルは、より地元らしい雰囲気を求める人を引きつけます。マリーナ沿いのカフェ、チャルシュの遊歩道、パスパトゥルのバーが主な出会いの場で、ボートツアーやハイキンググループも人と知り合う手軽な方法です。
はい。町は安全でのんびりしており、ドルムシュで移動しやすく、ボートツアー、パラグライダー、グループハイキング、魚市場のおかげでほかの人と知り合いやすいです。宿は町にもオルデニズにも、素朴なペンションやホステルからホテルまでそろっています。
四、五日あれば、町、オルデニズ、カヤキョイ、蝶の谷を巡り、ボートツアーにも参加できます。一週間以上あれば、サクルケント、パラグライダー、リキアン・ウェイのいくつかの区間を加えたり、ただペースを落として海を楽しんだりできます。
何を求めるかによります。町は港、パスパトゥル、魚市場があり、どこへ行くにも便利で、より地元らしい雰囲気です。オルデニズはビーチとラグーンのすぐそばで、休暇向けの性格が強い場所です。両者の間はドルムシュが頻繁に走っているので、一方に泊まってもう一方を訪れる人が多いです。
地中海の多くの旅行先に比べると物価は手ごろですが、オルデニズやハイシーズンは高めです。通貨はトルコリラでカードも広く使えますが、ドルムシュや市場、小さな食堂のために現金も少し持っておきましょう。地元の人が食べる店で食べ、ドルムシュを使えば出費を抑えられます。
シーズン中に一日何便も出ているオルデニズからのボートを利用しましょう。一部のボートツアーも立ち寄ります。上の村から崖の道を下りようとしないでください。非常に急で、事故も起きています。
フェティエは全体的に安全で、どこでも通用するシンプルなルールがここでも当てはまります。初めて会うときは人の多い公共の場所を選び、行き先を友人に伝え、帰りの手段は自分で手配しましょう。チャルシュの遊歩道、マリーナ沿いのカフェ、魚市場、パスパトゥルのバーは、初対面にふさわしい自然な場所です。